テレワーク導入率は上げ止まり?導入の課題とは

新型コロナウイルスの感染を広げないためにもテレワークの導入が推進されています。しかし、ある程度は進めることができたものの、今は下げ止まり状態と言っても良いのかもしれません。一体、どのような課題があるのかを考えてみませんか。
そもそも向いていない業種が多い
テレワークをどんどん導入すべきだと言う声がありますが、そもそもテレワークに向いていない業種はたくさんあります。接客業は最も向いていない業種と言っても良いでしょう。医療関係者もそうですし、人と接することが大前提となっている場合は、かなり厳しいと言えます。 対面でなければいけない業種はかなり多いので、テレワークの導入をしたくてもできない企業は決して少なくありません。
今では、店舗の人員を削減している企業も増えてはいますし、コンビニであっても無人レジが導入されるようになりました。まだまだ工夫すれば接客業であっても改善することはできるのかもしれません。 運送業はさすがに物を運ばなくてはなりませんので、テレワークと言うわけにはいきません。他にもまだまだテレワークに向いていない業種はあります。そうなると、その他の業種でテレワークの導入が進まないといけないと言えます。対面でなければならなかったり、物流以外ではより促進することができるのかを考える必要があるでしょう。
ペーパーレス化が進んでいない
はんこの廃止と言う言葉を聞く機会が多くはなっているものの、まだまだはんこを使っている企業はたくさんあります。紙の書類が必要な業務がそれだけたくさんあるからです。稟議書や請求書を取り扱う業務に就いていると、会社に行かなければならないので仕方がないと思うでしょう。 ペーパーレス化が進むことで、この問題を解決することができます。デジタルトランスフォーメーションが進むことが最大のポイントです。
今では、ネット上でできることが多くなりましたし、システムを導入しやすくなっています。自社で独自に開発することは難しいですが、システムを提供している企業がありますので、それを活用すべきでしょう。 これまで紙を使っていたけれど、それらを全てネット上でできるようにすれば社員が出社する必要がなくなります。はんこを使わなくて済むようにしたり、デジタルのはんこなどを活用することで、この問題は十分に解決できるはずです。ペーパレス化が問題となっているのならば、デジタルに切り替える必要があります。
情報セキュリティの問題がある
ネットを活用することで、テレワークを導入することができますが、情報セキュリティの問題を解決しなくてはなりません。重要な情報を取り扱っている部署で、情報漏洩が起こってしまったら大変なことになります。ハッカーは特に重要な情報を狙っていると言えますから、このような業務の人がテレワークを導入することはより厳しいことかもしれません。 ウイルス対策を徹底することが必要です。
また、社内システムに侵入されないように仮想プライベート回線を活用することも必要でしょう。ネット回線のセキュリティに力を入れることで、情報漏洩を防ぐことが求められます。 社員の情報リテラシーを高めることも同時にやらなくてはなりません。自宅でデータを紛失してしまったり、盗難に遭うと言うようなことがあっては大変です。社員一人一人の情報リテラシーが高くなることで、テレワークによって情報漏洩することを防げます。これからテレワークを導入するのであれば、情報セキュリティと社員教育の両方を行ってください。
よく聞かれるのはテレワークに向いていない業種ですが、本当はできるのにやっていない企業も多いです。以上の他にも社員同士のコミュニケーションが取りにくいと言うこともあって、導入していない企業が多いですが、ネットを活用して課題を克服すれば問題ないでしょう。