【テレワークのデメリットや困ることまとめ】健康にも弊害が?

テレワークは通勤時間の短縮や、個人に裁量の多い業務を担っている場合は自分の時間を作りやすい、一人で業務を淡々とこなしたい方には業務効率化を図れるなどのメリットがあります。その一方で、座りっぱなしなので体に悪い、直接顔を合わせないため、相手の機嫌がわかりにくいなどデメリット面での課題も存在します。

テレワークがなぜ体に悪いのか

テレワークになったことにより、一日中座ったままの体勢になると筋肉が凝り固まります。そこで意識して休憩を挟み体を動かせばよいのですが、それをしないでテレワークを続けていくと体の疲労が蓄積していくのです。これまでは意識せずとも朝に支度をして家から出て、会社に通う、そして会社の中を歩いたり、ときには昼食で外に出ると言った何気ない動作は、実は体を動かしていたということがテレワークになってから実際に分かったことではないでしょうか。
日本人は真面目で仕事に対する意識が高いと言われており、自分から仕事に取り掛かるのは得意でも、休憩を自ら挟むのが苦手です。また、休憩を作ることで「周囲にサボっていると思われるのでは」という不安に駆られて、本当は必要な体をほぐすための休憩時間を作らないという方も数多く存在します。 自宅にある椅子はオフィスのように長時間座っている体勢を考えて設計されていないことが多いため、腰を痛めやすいという理由もあるのです。オフィスのデスクとイスのように高さがあっておらず、疲労が蓄積する姿勢になるという面もあります。

テレワークは体だけでなく心のデメリットも

会社がテレワークを導入したことによって、自分には非常にテレワークが向いていて快適に業務がこなせている、という方がいる一方で、ストレスを感じている方も少なからず存在します。 もともとアクティブで人と直接会ってコミュニケーションを取るのが好きな方に多いようです。会社では普段何気なく行っていた雑談が実はコミュニケーションであることを実感したり、直接人と顔を合わせたほうが、その人の表情や声のトーンから感情が伝わりやすく安心できるという方もいます。
テレワークでもウェブミーティングやチャットで顔を合わせ、コミュニケーションを取ることは可能ですが、やはり感情が伝わりにくいことと、チャットの文章だと冷たく感じてちょっとした指摘が怒られているように感じると言った方もいるようです。また、文字の入力でわかりやすく伝えようとすると入力に時間が掛かるため、そこにストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。 テレワークが長期化することによって心身ともに不調を訴える方は増加傾向にあります。

テレワークに特に慣れないのは新入社員

会社によってはコロナ禍前からテレワークを導入しており、テレワークを行うことに違和感のないという中堅社員もいますが、新入社員によってはデメリットが大きいのも問題視されています。 会社でロクに新人教育を受けないまま、同期との交流も絶たれ所属部署に配置され、家で仕事を行うことになっても、先輩からの指示が伝わりにくい、また、在宅業務に慣れていない会社が急にテレワークとなったため、新人への業務指示にまで手が回らず、新入社員は何をしてよいか分からない、放置されている気がすると言った孤独を覚える方も増えているようです。そして2020年度に入社した社員が慣れないまま入社して一年が経ち、また次の新人が2021年度に入ってきてコミュニケーションが取れていない、という悪循環に陥っている企業もあります。
基本的に仕事は一人で行うものとは言え、やはり大事なのはコミュニケーションです。多くの日本人が受け身の体勢であるため、自分からはどう声を掛けてアドバイスをもらえばよいのか分からないという方も多いようです。

これまでデメリットを上げてきましたが、コロナ禍で変異種が発生したりとまだまだ在宅が続きそうな世の中です。心身ともにバランスを取るために、毎日在宅ではなく週の何日かはオフィスへ行く、オフィス出社が難しい会社は、仕事の後に散歩に出て体を動かすようにする、など自主的にデメリットを解消する対策が必要です。